「XML長期署名ライブラリLE:XAdES:Lib」がバージョンアップして、V2.03.R1 となりました。今回はSigningCertificateV2対応とDetached形式のManifest対応がメインとなります。追加された主な新機能と修正項目は以下となります。
■ 新機能:
→ XAdES検証時にSigningCertificateV2のチェックするようになった
→ SigningCertificateV2の利用オプションSIGN_USE_SIGNCERTV2を追加
→ LxaCmd の署名時にSigningCertificateV2を利用する -sflag scv2 を追加
→ LxaCmd に ファイル参照操作(Manifest)を行うコマンド引数 -ref を追加
→ Detached形式で外部ManifestファイルをaddDetachedManifest()で追加可能
→ LxaCmd にDetached形式で外部Manifestファイルを指定する -detmani を追加
→ XAdES検証時に外部Detachedマニフェストのチェックするようになった
→ XAdESレベルダウン操作API setType() を追加
→ LxaCmd に XAdESレベル操作 を行うコマンド引数 -level を追加
■ 修正項目:
→ HTTP通信時のUserAgentがIE6の偽装になっていたのでIE11に変更
■ SigningCertificateV2 解説:
SigningCertificateV2 要素は最新の欧州仕様では新規作成時の利用が必須となっています。しかしながらまだ国内を含め多くの実装では検証時に未対応のものも多くLE:XAdES:LibではデフォルトではSIGN_FLAG::SIGN_USE_SIGNCERTV2フラグはONにしていません。
もし他社実装のXAdESにて検証をしないのであればSIGN_FLAG::SIGN_USE_SIGNCERTV2フラグを指定して SigningCertificateV2 要素の利用を推奨します。
SigningCertificateV2 自体は署名証明書を確認する為の情報です。この要素を使わなくても検証は可能ですので実際には SigningCertificateV2 要素を使っても検証時に大きな問題になる可能性は小さいと言えます。
■ Mainifest 解説:
Manifest 要素はW3CのXmlDsig(XML署名)の仕様に定義されているReference要素の階層構造を実現する為の要素となります。
LE:XAdES:LibのVer2.01.R1よりManifest要素のEnveloping的な利用方法をサポートしました。Ver2.03.R1からはManifest要素の外部Detached的な利用方法も可能となりました。
なお現時点ではManifest要素の中のReference要素としてManifest要素を指定することは未サポートとなりますのでご注意ください。つまり階層的なManifest要素の利用は出来ません。並列的に複数のManifest要素を指定することは可能です。
またVer2.03.R1からManifestファイルの生成も可能となりました。先にManifestファイルを作った上でXAdES署名時にManifest指定することが可能です。
その他詳細は製品ダウンロードページ(
LE:XAdES:Lib)でご確認ください。製品ダウンロードページでは認証が必要です。その他「XML長期署名ライブラリLE:XAdES:Lib」について詳しくは
アンテナハウスのページをご覧ください。評価版もご用意しておりますのでご興味があればアンテナハウスより
お申込みください。