「PDF長期署名ライブラリLE:PAdES:Lib」と「PDF基本署名ライブラリLE:PAdES-Basic:Lib」がバージョンアップして、V1.06.R1 となりました。追加された新機能や修正等は以下となります。
新機能:
1)クライアント署名V2をサポート
→ CAdES署名が可能(V1ではPKCS7.SHA)
→ 1つのプラグインでPAdES/XAdESに対応可能
→ クライアント署名V2用のAPIの追加
※ ASP/OEMは別途クライアント署名ライセンスが必要
※ 引き続き従来のクライアント署名V1も利用可能
マニュアル「7. クライアント署名(Ver2)」参照
2)署名外観に透過PNG画像が使えるようになった
→ 透過部をマスクして背景が抜ける印影が可能
→ PNGからビットマップ化するので画像劣化しない
マニュアル「3.4. 署名外観」参照
3)PDF解析機能の新規追加
→ 検証では無くPDF内部構造をXML形式で出力する機能
→ PDF解析結果XMLレポート用LpaParseXmlクラスの追加
→ PDFに関する基本/署名/画像の情報の取得
1 基本:タイトルや作成者等のPDFプロパティ情報
2 署名:署名/タイムスタンプに関連するPKI/PAdES情報
3 画像:各ページに含まれる画像情報(オプション)
※ 画像情報はDPI等も取得可能(埋め込み情報/計算)
マニュアル「9. PDF解析結果XML」参照
4)CAdES署名にてAdobe仕様の失効情報の埋め込み対応
→ 署名前取得CRL/OCSPの署名データへの埋め込み
→ 検証時にもAdobe仕様の埋め込み失効情報に対応
※ 注意事項が多い為に本機能の利用時には要相談
マニュアル「3.7. Adobe 仕様の失効情報」参照
5)CAdES署名時のHSM対応APIの追加
→ CAdES署名対象のハッシュ値の取得等のAPI追加
※ リモート署名への対応が可能
マニュアル「4.10. HSM」参照
6)検証時のCRL優先/OCSP優先の指定を可能
→ 従来はOCSP優先のみだったが選択が可能になった
※ デフォルトがOCSP優先からCRL優先に変更された
マニュアル「4.9. 失効情報取得の高度な指定 1)」参照
7)LePKIインスタンスにCRL/OCSPキャッシュ化が可能
→ 同じインスタンスで検証することで高速化が可能
→ 取得CRL/OCSPをメモリ上独自証明書ストアに格納
マニュアル「4.9. 失効情報取得の高度な指定 2)」参照
8)LE独自検証プロキシサーバのサポート
→ 失効検証時の外部接続URLを1つにすることが可能
→ 独自検証プロキシサーバはLE独自仕様
→ Tomcat用のサーバサンプルの提供
マニュアル:「4.9. 失効情報取得の高度な指定 3)」参照
9)OCSPURL未設定証明書でOCSPURLを外部指定可能
→ 証明書未記載でもOCSPをサポート時に利用可能
修正項目:
A)検証時の優先をOCSP優先からCRL優先に変更
→ オプション指定で従来通りOCSP優先も可能
→ 有効期間が短いOCSPが増えてきた為に変更
B)マイナンバーカードへの対応
→ 住基カードは未サポートに変更
C)可視署名時に署名外観(画像/TEXT)無しを許した
→ 別途画像を埋め込んだ署名に対応
D)JAVA APIの障害修正
→ Windows版LpkCadesのネイティブ部の障害修正
→ LpkCert.getCrlDps()実装不足の追加
→ Linuxで大量署名フィールドがある時の障害修正
E).NET APIの障害修正
→ PdaVerifyXml::getReport()引数englishの障害
→ スレッド時のタイムスタンプ処理問題を修正
F)他社PDFファイルとの互換性向上
→ 読み込み時にエラーになっていたPDFへの対応
G)その他細かな障害対応
→ XMPのUTFの問題やメタデータ暗号化の問題の修正
→ 特定のケース/利用方法で発生する障害等への対応
H)
試験(サンプル実行)用の独自証明書類の更新
→ 期限切れにともなう更新
I)アマノタイムスタンプサービス3161の更新
→ ライセンスファイル形式更新への対応
※ LE:PADES:Lib Ver1.05.R1e で対応済みの項目
「PDF長期署名ライブラリLE:PAdES:Lib」について詳しくは
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