本日は
XMLコンソーシアムWeekの3日目で、私も参加している
セキュリティ部会の発表の日でした。場所は箱崎の
IBM本社ビル(写真)でした。
今年は年度末と言うこともあってか例年よりもお客様は少なかったようです。私もセキュリティ部会の活動報告の中で、XML署名ツール検証とXML署名事例調査報告の発表をしました。参加されました方の参考になったなら幸いです。なお本日使った資料も公開される予定ですが、残念ながら会員または申し込んだ方のみダウンロード可能になります。
さて署名ツール検証に関しては別途詳しい報告書も本日より
XMLコンソーシアムのサイトで
公開されました。署名ツール検証に関しては
こちらからダウンロード[PDF注意]頂けます。こちらはどなたでもダウンロード可能です。
署名ツール検証では、XML署名の各方式(Detached/Enveloped/Enveloping)に関しての.NET FrameworkとJava6によるプログラミング例と相互運用性の確認を報告しています。単に署名だけでは無くC14N正規化やWindows証明書ストアの利用方法等の基本も解説しています。
ただ問題点として、
名前空間名なしEnvelopingのXML署名について、
Sun Java6の実装が他と異なっており検証に失敗することが判明しています。全く同じプログラムを使って
IBM Java6の場合には問題はありません。これに関しても少し詳しく解説をしています。Sun Java6を使ってXML署名をしている方はぜひご覧頂きたい内容になっています。この問題はSunのJavaコミュニティにも報告しなければと考えています。さてどうすれば良いのか調べる必要がありますね。
以上が簡単な報告になります。XMLコンソーシアムも今年が最後なので、最後のXMLコンソーシアムWeekになるはずです。セキュリティ部会及びWeb実証部会の皆様お世話になりました。次の新しい団体はどうなるのかな?またご報告したいと思います。
昨日は
ECOMの会合でいつものように東京タワーの下まで行ってきました。ところで
ECOMは今年で解散になります。ECOMの電子署名普及WGが中心になって新団体
「電子記録応用基盤フォーラム」が4月に発足します。会員募集が始まっていますので、ご興味がありましたらぜひ
入会募集のご案内をご覧ください。
基本的には電子署名普及WGの活動を中心となりますので、最近だとPDF長期署名のPAdESの最新情報の入手だったり提案だったりと言った活動や、その他電子認証だったりと幅広い活動が可能です。弊社も電子署名普及WGから継続する予定です。弊社もまだまだ新参者ですしぜひ新しい方に入って頂けると嬉しいです。なお電子署名を利用するユーザの立場の方もノウハウやアドバイスも得られますのでご検討下さい。
更に4月からは
電子記録マネジメントコンソーシアム(ERMC)の活動も開始されます。これは
ARMA/ECOM/
JIIMA/
JIPDEC/
TBFと言った各種業界団体の集まりになります。電子文書を活用するのに必要となる電子署名のような基盤技術から運用やビジネスまで相互補完して活動することで日本としての電子文書マネージメントの基礎を作り上げようと言う目的で活動されます。ERMCに関しては団体単位の加盟になりますので直接入会することは出来ません。所属団体を通じての活動になる予定です。
XMLコンソーシアムも今年度で部会活動は終了となりますし、今年の新年度は色々な環境がリセットされることになりそうです。