DDTF(電子署名・電子認証シンポジウム タスクフォース)と言うPKI業界では有名な弁護士の牧野先生が主催されている団体で、昨日「電子署名電子認証シンポジウム 第9回」が行われたので参加して来ました。
私の場合は技術的な側面からPKIの関わっている(それも新参者ですし隅っこの方に関わっている)訳ですが、今回のシンポジウムは当然ながら法的な面も含めてPKIの普及に関係する情報がメインです。会場に入って見回すとPKI業界の認証局からベンダーまでそうそうたる顔ぶれが並んでいます。私は会員でも無いので一番端っこでおとなしく見学です。J社のMさんにだけはご挨拶をしましたが(^^;
主な内容は
電子認証局会議と言うやはり牧野先生が中心になって特定認証局が集まった団体が作成した
「電子署名活用ガイド」の内容説明が中心です。この「電子署名活用ガイド」は経営者の方にも見て貰えるようにと作成されており、法的な話やシステム例やもちろん技術的な話も簡単にまとめられていて、大変有意義な冊子になっています。ちなみにPDFファイルとして
ダウンロードも出来ますのでPKIや電子署名に興味がある方は
ダウンロードしましょう!特に法的な側面の情報は他では見たことありませんし、システム例もメリット・デメリットがまとめられていて参考になります。SIerの方なら必携ではないでしょうか。ちなみにECOMの長期署名相互運用性テストに合格した長期署名ソフトの一覧も巻末にあり、弊社の
Le-XAdESも最後に名前が載ってました。良かった(^o^;;
最後には模擬裁判「やってて良かった電子署名」もありました。弁護士の先生が担当されているので大変参考になりましたし、内容も面白かったです。半日でしたが大変充実した内容でした。しかし業界関係者以外の参加はやや少なかったように感じました。SIerの皆さん等もこういうシンポジウムに参加されると新しいアイデアや市場が見つかるのではないかと思いますがどうでしょう?
4月は色々とシンポジウムや昨年度の発表会等色々イベントが多いです。先週の水曜日には
国立情報学研究所で開催された
「研究・教育のためのデータ連携ワークショップ(第1回)」にも参加して来ました。こちらは異なる分野間でデータやコンテンツをどう連携して行くかを考えようと言う目的で、第1回と言うこともあり、異分野間での考え方の違いや言葉の違い等の話が中心でこちらも興味深い内容でした。第2回も11月頃に開きたいと主催の曽根原先生がおっしゃってましたので、興味のある方は参加しましょう!
これからの予定としては昨年も参加した
日本ネットワークセキュリティ協会の「PKI Day 2009」が6月24日(水)に開かれる予定です。こちらもPKIの濃い話題がたっぷり聞けます。今年もマイクロソフトによるサーバ製品のPKI機能についての話も聞けるようです。他ではあまりMS製品のPKI関連の話題は聞けないように思いますので、こちらもお勧めです。
その前には
「RSAカンファレンスJAPAN2009」も6月8日~12日まであります。今年は単独開催では無く、「Interop Tokyo 2009」との併催になるそうです。そのせいか例年は2日間だったのが今年はクラストラックは3日間だったりします。え~そんなに参加する時間が無いよう…値段も事前申し込みの10%オフでも3日間だと6万7500円です。さて今年はどうしようかな。でもSHA-3の話題なんかもあるようだし最新情報は確かに入手できるんだよなあ…悩みます(^^;
そうそう
XMLコンソーシアムの活動発表の場である
「XMLコンソーシアムWeek」が連休明けの5月12日から開催されます。私も少し発表する予定です。XML署名に関して.NETとJava6の標準機能でどこまで出来るかをまとめる予定です。これの資料作成が私のゴールデンウィーク中の宿題になりそうです。こちらも無料ですのでお暇がありましたらぜひご参加を!そうそうXMLコンソーシアムでは
XMLを利用したセキュリティ製品調査を行っています。締め切りは実は過ぎているのですがまだ間に合います!XML関連の暗号やPKI等の製品をお持ちでしたらぜひご協力ください!よろしくお願いしますm(_ _)m