先週の木曜日に
ECOMの
第28回セミナー「文書保存管理と長期保存技術」に行ってきました。プログラム4番に
「ECOM CAdES/XAdES Plugtest 2007 相互運用実証実験の結果報告」があり、弊社も参加していた相互運用性テストの報告があったためです。
報告内容のドラフトは事前に知らされていましたので結果は分かっていました。でも他のプログラムも興味がありましたし、資料を取得しておこうと言う目的で参加しました。結果としては勉強になる内容(独のArchiSig方式等)があり参加して良かったです。
さて結果報告ですが
「今回参加の全社が試験合格」しました。無事に弊社の
「Le-XAdESライブラリ」もテストに合格できました。他社の出力も参考になりましたし、弊社の結果も検証できたと言うことで自信に繋がりました。参加はCAdES/XAdES重複している企業もありますが、XAdESが8社でCAdESが14社でした。このような相互運用性テストは有意義なものですね。
願わくばPDF署名でも同様の相互運用性テストができると良いと思いました。最近はAcrobatクローンみたいな製品や、関連会社
アンテナハウスの
「書けまっせ!!PDF3」のようなAcrobatと違ったアプローチのPDF製品も増えて来ており、PDF電子署名の互換性の保証が欲しいものです。ちなみに
「書けまっせ!!PDF3」は
Acrobat等とは全く異なる発想で、PDF作成や既存PDFを利用して自由に文字や図形や画像を配置して最終成果物としてまたPDF出力できるアプリです。なおアンテナハウスのPDF署名に関しては
「PDF電子署名モジュール」がリリースされています。ぜひご覧下さい。
閑話休題。今回のECOM長期署名相互運用性テストの報告はまだECOMのサイトにはアップされていないようですが、まもなく
ECOM長期署名相互運用性テストのページから結果報告がダウンロードできるようになるはずです。
弊社は事情により参加していませんが、今後の予定としてはフランスとスペインの会社とのECOM国際実験が実施中ですし、長期署名仕様でリードしているヨーロッパの組織
ETSIによる
「ETSI XAdES Plugtest」が3月に実施される予定です。国際的な互換性が確認されるのは良いことですね。問題としては米国が電子署名分野ではあまり積極的では無いことでしょうか。現在は日欧が中心になっています。
そしてCAdES/XAdES長期署名フォーマットに関してはJIS化がいよいよ今年5月くらいには正式に公開される予定です。弊社の「Le-XAdESライブラリ」も仕様としてはこれを満たせたと考えています。しかしながらパフォーマンス向上やエラー処理の細分化等の課題もまだまだあると考えています。弊社としては今後このような課題のクリアと、いよいよソース公開に向けた準備をやらねばと考えています。ソース公開は整備の為の時間がどれだけ取れるか次第です。いやまず食べていかねばならないので受託等が優先なもので…何卒ご理解ください(^^;