弊社開発のLe-XAdESライブラリを利用した
XML長期署名ツールXAdEStoolをバージョンアップしたβ32版を本日リリースしました。ダウンロードは
こちらから。
今回はXML署名を.NET標準のSignedXmlから独自開発したLeXmlSignクラスに変更しました。JIS対応の作業を進めていく中で名前空間の処理を調整してプレフィックスありのXAdESファイルの生成を可能としました。ECOMのサンプルとほぼ同じ仕様で出力できるようになりました。他にも幾つか追加がありますが、大きくは以下の2点となります。
1) 独自XML署名クラスによりプレフィックス付きXAdESファイルが生成可能。
2) アーカイブタイムスタンプへの検証情報(証明書/CRL)が埋め込み可能。
2)のアーカイブタイムスタンプへの検証情報埋め込みはバイナリのBERとして埋め込むもので、ECOMのJIS仕様に含まれる機能です。埋め込み場所としてはタイムスタンプの非署名領域か、証明書/CRLsフィールドのどちらかになります。Le-XAdESライブラリとしてはどちらにも対応していますが、今回のXAdEStoolではJISの推奨である非署名属性領域に埋め込むようにしてあります。
もう1つ残件としてはSHA-512による署名検証に非対応です。これは.NETのAPIがまだ未対応の為で、VistaかIE7を入れれれば対応可能になるとの情報もあります。これに関しては調査して対応して行きたいと考えています。
修正内容に関して詳しくは
同梱のドキュメントをご覧下さい。β32版に関してのバグ報告や質問やコメントがありましたら本投稿にコメントかメールをお願いします。
最後に余談になりますが、
ECOMの相互運用テストの中間報告と各社でデータを交換するマトリクステストが10月より開始される事がECOMにてリリースされています。弊社も引き続きこのテストにも参加致します。