2005-06-20

Mactel  [by miyachi]

ニュースやスラドやファンサイトなんかでの議論を目にするが、特にIntel版MacintoshでWindowsが動くかどうかの議論が多い。私の脊髄反応では「無い」と思っていたが、良く考えればジョブスの性格からしてあり得ないのは「MacOS-XがAT互換プラットホームで動作」する事だけなのかも。ジョブスとしてもアップルにメリットがあれば勝手にどうぞ!のようです。

でも私はデュアルブートは要らないなぁ… 最近開発はWindows版はもちろんメール等の生活環境も入っているメインWindowsマシンの上でやって、Linux版開発はWindowsプラットホームの上でVirtual-PCを使って動かしている。これはこれで結構便利なのでIntel版Macが出てあまり遅くならないVirutal-PCが出れば、メイン生活環境とMac版の開発をMacOS-Xの上で、Windows版とLinux版の開発がVirtual-PC上で出来るなら最高の環境だったりする? ふむ。そう考えるとVirtual-PCがちゃんとMacOS-X上で動いてくれればかなり嬉しいかも。

ただVirtual-PCはMS製品だけにLinuxの動作を最近保障してくれない。WindowsとLinuxのデュアルブート可能なPCエミュレータが出来ればベストだな。ちょっと楽しみになってきた?

あとアップルのニュースとしては、MacOS-X上のAPサーバ環境であるWebObjectsがフリーソフトとして今後はMacOS-X開発ツールに同梱されるとの事。おぉ!WebOjectsはプログラマ仲間の間でも評判が良かった環境だ。これは嬉しいかも。と言う事でうちの製品であるCRYPTERもMacOS-X版を作ろうかな(^_-)
2005-06-20 13:11:25 - miyachi - - [CG/MAC] -

2005-06-17

Mr.インクレディブル  [by miyachi]

子供と一緒に予約しておいたMr.インクレディブルのDVDを入手。葛西のイトーヨーカードで予約が税込み2604円だったので私が1500円、長女が1000円、次女が104円を出し合っていたんだが、実際には税込み2499円だったらしい。予約特典は写真右の「インクレディブル危機一発!オリジナル・ミニゲーム」だ。要するに「海賊危機一髪!」のインクレディブル版。小さくてちゃちいけど、次女(3歳)は大喜びで何度もやらされる(^^;

早速昨夜皆で見た。敵であるシンドロームの火山にある秘密基地はやっぱり「007は二度死ぬ」のパロディだよなぁ…、とかエドナ・モードはやっぱり日本人っぽいし、最初のインクレディブルの上司も日本人だよなぁ…、とか結構日本に関係ありそうなネタがあちこちに(笑)ちょっとレトロな感じのオープニングやエンディングも含めてこれまでのピクサー作品の中では一番大人も楽しめる作品になっていると思う。「007は二度死ぬ」を見てないなら一度見ておくとより楽しめることは間違い無し。

さてCG作家の視点で見てみましょう。これまでのピクサー作品もそうですが、フォトリアルな表現は避けるけどリアルな「感じ」は追求すると言う狙いは見事だと思う。リアル映画とアニメ映画のちょうど中間路線とでも言うのだろうか、現実感は残しつつ現実にはあり得ない表現を可能としている。私も自分の作品を作りたいとずっ~と考えてはいるが、やはり同じ路線を目指したい。3DCGの良いところは触ることができそうな存在感だし、CGの良いところは現実にはあり得ない人や物や表現を描けることでしょう。

例えば夫人が基地に向かうのり使うジェット機のコクピットの計器やシートの作りこみはあえて手を抜いていると思える。しかしパッと見ただけではそれが分からない程度には実在感と造り込みがされている。この辺りのバランスが見事だ。

CG技術的に見ると揺れるし濡れる髪の毛だったりとんでも無い計算量をさりげなく使っている。これは米国映画における特徴でもあると思うが、CG技術は基本的には映像技術の1つに過ぎ無い手段に徹しているとも言えるのでは。

日本の3DCG技術は例えば「戦闘妖精 雪風」に見られるように従来のセルアニメと3DCGの融合を目指しているようにも思える。これはこれで評価しているしGONZOには頑張って欲しいところです。同じ路線は新海誠にも言えるのかも知れませんが、こちらはややセルアニメ系がメインかな。

日本でもフル3DCGの商業作品は何作も作られてきた。しかしそのどれもが成功しなかった。海外ではピクサーを筆頭に今後も続々とフル3DCG作品が出る予定になっている。これは何が違うのだろうか…

と少々脱線して書いてきたが、何はともあれMr.インクレディブル面白いです!大人でも楽しめます!007シリーズのノリがお好きであれば楽しめると思いますので、ぜひ (^-^)/
2005-06-17 12:57:58 - miyachi - - [CG/MAC] -

2005-06-07

iTunesミュージックストアが日本でも  [by miyachi]

もう1つApple関連の話題が出てました。やると言われていたiTunesミュージックストアの日本版が8月から開始される事になったようです。

[日経] アップル、音楽配信を日本で8月開始

参加するレーベルは、東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメント、エイベックス・グループ・ホールディングスなどらしいので、ソニーミュージックやワーナーなどを除いた大手レーベルが参加でしょうか。個人的には期待しているのですが日本でも流行るでしょうか?楽しみに待ちましょう!

[13:45追記]
どうもこの報道は日経でたまにある勇み足報道か?

[ITmedia] iTMS開始報道にレーベル各社、「協議はしているが決定事項はない」

ソニーミュージックも含めてアップルから提案はあるが未定との話らしい。ソニーミュージックも配信されるとiTunesユーザは嬉しいが、HDDウォークマンを売るソニーがバックにいるのに本当に参加出来るのかが注目ですね。そう言えば日経BPでちょっと前にあった記事

[日経BP] iPodの背中が見えてきた!  ソニー「ウォークマン」の逆襲

があったが、これはオーバーな書き方。iPod shuffleとウォークマンスティックを比較して少し抜いたとの分析だが、そもそもiPodはshuffle投入まではシリコンプレーヤーにも参入していない新参者なのだから同等レベルで充分な成果であろう。それにiTunesとの連携を大前提にしているiPod shuffleとウォークマンスティックの購買層があまり重なるとも思えないのだが…

などと書く私はiPodは持ってない。でもiTunesは使っているからいずれにせよiTMSは期待なのだ。
2005-06-07 09:51:00 - miyachi - - [CG/MAC] -

Intel入ってる?  [by miyachi]

既に予測ニュースが流されていたが、昨日開幕したWWDCでジョブスより正式発表があったとのこと。

[ITmedia] Apple、Intelプロセッサ採用を正式発表
[Apple] Apple to Use Intel Microprocessors Beginning in 2006

うぅ~ん何てこったい!と言うのは別にインテルになったからと言うのでは無く1マックユーザとしてのうめきです。思えばまだほんの4~5年前にやっと各種アプリケーションをMacOS9からMacOS-X版に変更してきた(まだ一部はclassicで動いている)のに、またIntel版用にバージョンアップを要求されるって事になる訳ですよねぇ…

一応PowerPC版バイナリも動作するようですが、所詮はclassicと同じエミュレーションレベルで実用に耐えるとは思えません。趣味のCG作家の私ですら既に「LightWave3D」「Photoshop」「FinalCut/Express」「StuffIt」「DoubleSaucer」「宛名職人」などなどの市販アプリケーションを購入してMacOS-X版へバージョンアップしています。これら全てをバージョンアップするとどう考えても10万円以下になる事は無いでしょう。たかが10万円でも趣味のユーザには辛い出費です。

まぁIntel搭載のMacを購入するのは早くても3年くらいはかかるのでしょうが、その間に新しくPowerPC用のソフトを購入する気にはなりません。やれやれ…

さて見方を変えてみましょう。今回の決定の原因と考えられるのは、以下の4つでは無いでしょうか。

1) PowerPC特にG5の消費電力と発熱の呪縛からの開放
2) Wintelマシンとのハードレベルの速度競争からの開放
3) 大した事は無いが価格面でのメリット
4) IBMとの関係悪化(と言うか相対的なものだが)

特に1)のG5発熱量はPowerBookG5/iBookG5実現における最大の問題点であったはずです。誰が見てもノートPC分野では行き詰っていました。他に大きなメリットとしてはWindowsと同じハードを採用する事で純粋にソフトの性能で勝負できる事かもしれません。

同じハードの上…とは書きましたがジョブスの事ですから現在のWindowsマシンと互換性のあるハードにはならないでしょう。あくまでIntelチップを搭載したMacintoshと言う事になると予想しますが、これはまぁ間違い無い線でしょう。従ってMacの価格が劇的に安くなるとは思えません。位置付けはやはり高級機になると思いますが、Mac mini のようにリビング向けのPCとしての価値は高まるかもしれませんね。

Intelチップ採用により1台のマシンをデュアルブートでMacOS-XとWindowsで使うような事は残念ながら出来ないでしょう。多くのユーザがこれを望んではいますが、Appleと言うかジョブスはそんな事を許すような人ではありません(笑)

1マックユーザとしてはソフト互換面では「何てこったい!」と言えますし、モトローラ系チップをAmigaからMacと愛用し続けて来た身としては「一抹の寂しさ…」を覚えます。ある意味思い切ったある意味現ユーザ切捨ての方針ですが、これがAppleのジョブスのやり方だとも言えます。それが嫌ならWindowsでもLinuxでも乗り換えれば良いのですから。やれやれ…とため息をつきつつ私はMacを使い続けるんだろうなぁ(^o^;

LightWave3Dは先日最新の[8]にバージョンアップしたばかりだが、少なくともあと1回は最低でもバージョンアップが必要になりそうです。これだけでまた6万円はかかるんですよ(泣)

それにしても今後のMacのTV-CMでは最後に「ジャンジャンジャジャン、インテル入ってる」と流れるのだろうか…嫌だ(-_-;
2005-06-07 09:15:54 - miyachi - - [CG/MAC] -