まずは関係者の皆さんおめでとうございました!ロケットの打ち上げとしては完璧に近い結果では。後は衛星がきちんと静止軌道に入って安定した運用開始を祈るばかりです。
当初は2月24日の夕方だった打ち上げ予定は天候等の問題で2月26日(土)の夕方5時過ぎに変更。実は24日は関西に出張していたので個人的な話としては変更のおかげでライブ中継を見る事が出来ました。26日の夕方になって通信系のトラブルで打ち上げ時間は今回のウィンドウでぎりぎり最後の6時25分に。
打ち上げ10分くらい前から自宅のパソコンをロケットシステム(RSC)のWeb中継(100KB)に接続して見てました。ブロードバンドの500KBは時々音声が途切れる状態だったのでナローバンドにしました。今回は上空に厚い雲があり映像よりも実況を重視した選択でしたが、これは成功だったかも。映像的にはすぐに雲の中に入ってしまいましたから。
時間の変更なんかは現地入りしている
宇宙作家クラブの速報と、
宇宙開発史掲示板での山崎さんとhimaさんのレポートで知りました。後は中継見ながら
自分のサイトの掲示板で思わず実況書き込みを(笑) いやこんな実況書き込みなんて見れる人はライブ中継見ていると思うので意味無いとは判っているんだけど書いてしまうんだなぁ…これが(^^;
一度は打ち上げをこの目で見たいものですが、家族がいるとやはりそう簡単には行きません。でもそのうちきっと…
さて宇宙開発が他の技術開発と比較して異なっている点は何でしょう?例えば前JAXA理事長の山之内氏が携わっていた鉄道関連の開発と比較してみましょうか。鉄道開発では旅客を運ぶ必要があるので安全係数は何百%と言う値になるでしょう。これに比較するとロケットではせいぜい+20%程度の安全係数しか見込めません。これはかなり低い数値です。少しでも予想外の事態が生じると簡単にオーバーしてしまいます。宇宙に出て行くにはそれ程ギリギリの設計をしないと駄目だと言う事です。
何が言いたいかと言うと、宇宙開発は本来ハイリスクな開発なのだと言う事です。もちろん許される範囲内で2重化したり工夫をして安全性を高めるのは必須条件ですが、それでも失敗の確率は他の分野に比較すると極めて高いのです。今回の打ち上げに際して日本のマスコミは「もう失敗は許されない」「背水の陣」等と書いていました。もちろんJAXAや関係者の皆さんは万全は尽くしていたと思います。それでもやはり今回も失敗する確率はかなりあったと思います。
ビジネスでもそうですが日本では失敗するとそれで終わりみたいな風潮があります。しかし本当は何度失敗を繰り返してもその度に何かを学び着実に前進して行く事が本当に大事なのでは無いかと思います。特に宇宙開発はそういう分野だと思います。失敗を恐れず何度でも挑戦できる土壌が必要だと言う事をどうか理解して頂きたいものです。
と言いつつ、個人的には国の予算で宇宙開発をいつまでも続けて行く事にも危惧を感じます。まだまだだと思いますが、民間ビジネスの場としての宇宙開発が発展して行く事を個人的には期待しています。
色々と書きましたが、とにかくH-IIA打ち上げ成功良かったですね!